広報誌 南東北

第244号

アスパラガス

抵抗力を高め、貧血にも有効

アスパラガスは茎と葉が非常に細かく分かれている≠ニいう意味で、日本へは江戸時代に伝わり、食用を目的とした栽培がされだしたのは明治以降。一般家庭に広く定着したのは昭和30年代です。
発芽後、盛り土をして栽培するのがホワイトアスパラガス。そのまま日に当てて育性するのがグリーンアスパラガスです。
栄養
アスパラガスに含まれるカロテンは病気に対する抵抗力を高め、感染症から体を守る働きがあります。アスパラギン酸は新陳代謝を促進し、たんぱく質合成を高める働きをし、疲労回復や滋養強壮に役立ちます。アスパラガスの穂先には、血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防効果、利尿効果があるルチンが含まれています。
さらに、アスパラガスは、カロテン・ビタミンC・Eを合わせて摂ることができ、抗酸化作用も期待できます。また、赤血球を作るのに必要な葉酸を含んでいるため、貧血にも有効です。
食べ方・調理のポイント
茎が太くて緑色が濃く、つやがあり、切り口に変色がなく乾燥していないものが選ぶときのポイントです。茹でて調理する事が多いのですが、水溶性ビタミンを失ってしまうので、焼いたり揚げたりする調理法がおすすめです。また茹でた後に急速に冷却するとビタミンの損失を抑えることができます。
ソテーやフライ・グラタンやスープ、付け合わせとして旬なアスパラガスを上手に食事に取り入れて鬱々とした梅雨を元気に過ごしましょう。
(参考:J-Medical 栄養管理科 宗形綾子)
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