広報誌 南東北

第245号

トマト

老化防ぎ肌・皮膚若々しく

トマトは南米が原産でナス科の1年生草本。日本に渡来したのは17世紀。赤ナスなどと呼ばれ、主に観賞用として栽培されました。食用となったのは明治以降で洋食化に伴い、トマトケチャップの普及とともに広まったようです。西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほどトマトは栄養に満ちたすぐれた野菜です。
栄養成分
トマトの赤い色は、リコピンという色素成分で、赤色の濃いトマトほどリコピンが多く含まれています。リコピンには強力な抗酸化作用があり、老化を防ぐ作用や、肌や皮膚を若々しく保つ美容作用、がん予防に効果があるなど多くの働きが近年注目を集めています。またトマトには、風邪の予防に効果的に働くビタミンC、脂肪代謝を円滑にするビタミンB6、血液中の塩分を排出して高血圧予防に効果的なカリウムなどの栄養素が含まれています。
選ぶポイント
夏が旬なトマト。@均一に色が付いているAへたが緑色で切り口が新鮮B丸みがあってずっしりと重い-以上の3つが選ぶ際のポイントです。
調理のポイント
水につけて沈むものは糖度が高いと言われています。
トマトには強い酸味があり、その酸味が料理の味を引き締めてくれます。トマトと脂肪分を一緒に摂るとリコピン吸収率が高まり、クエン酸が脂っこさを中和してさっぱりと仕上がるため、肉類の煮込み料理などにオススメです。
生でも火を通しても、手軽に調理できるトマトを使って彩りよい夏の食卓を作ってみて下さい。
(参考:食べ物栄養辞典 栄養管理科 宗形綾子)

医者が青くなる≠ルど栄養たっぷり

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