広報誌 南東北

第246号

とうもろこし

成分バランス抜群 動脈硬化予防に効果

わが国では、もっぱら野菜感覚で使われているとうもろこしですが、米や小麦と並んで世界三大穀物といわれ、南米では主食にされている重要な穀物です。
栄養
主成分はでんぷんで、たんぱく質や脂質、糖質をバランスよく含んでいます。ビタミンB1、B2、Eが多く、茹でても損失が少ないのがとうもろこしの特徴です。特に胚芽の部分にリノール酸やビタミンB1、B2、Eが多く含まれているので、細胞の酸化を抑え老化防止に有効です。さらにリノール酸はコレステロール値を下げるので、動脈硬化の予防にも役立ちます。また水にとけにくい不溶性食物繊維も多く、便秘解消、大腸癌予防にも効果的です。ポップ種でつくるポップコーンは、食物繊維不足の人にうれしい高ファイバーです。
調理のポイント
とうもろこしは鮮度低下の激しい食品で、収穫後1日放置しただけで栄養分も風味も半減します。買ったその日に食べるのが一番です。
選ぶ際には、皮の緑色が鮮やかで粒が揃ってびっしりつまっているものを選ぶとよいでしょう。残った場合には、茹でてから保管するとおいしさが保てます。料理では肉料理の付け合わせに用いると、肉に不足している食物繊維が補えるのでお勧めです。
注意点として茹でたり、蒸したり、焼いたりして一般的に食べられているのは未熟粒のものですが、消化が悪いのでよく噛んで食べるようにしましょう。
(参考:食べ物栄養辞典J-Medical 栄養管理科 宗形綾子)
トップページへ戻る