広報誌 南東北

第249号

エビ

「ベタイン」が血糖を下げる

エビは大正エビのほかボタンエビや甘エビ、伊勢エビ、ブラックタイガー、ロブスター、シャコなど種類もバラエティ豊かです。旬は種類によって異なるが、11月からよりおいしく食べられる季節です。
栄養成分としての働き
エビの甘味は遊離アミノ酸のグリシンやアラニン、プロリン、ベタインによるもの。ベタインは血中のコレステロール値の上昇を抑え、糖の吸収を阻害する働きがあります。タウリンも多く、エビに含まれるコレステロールの影響を緩和する働きがあります。
タウリンは高血圧が原因となる血管障害の予防はじめ肝機能を高め、解毒作用を強化する働きもあります。エビの殻にはキチン酸という水に溶けにくい食物繊維が含まれ、抗がん作用や老化を抑え、腸内環境を正常化させ、自然治癒力や免疫力を活性化させる作用があります。殻ごと食べられる桜エビは、キチン酸だけでなくカルシウムも一緒にとれるので骨粗鬆症の改善にもつながる魅力的な食材です。
見分け方と調理ポイント
鮮度の見分け方は、車エビは殻が青みかかっているもの、大正エビや芝エビは身が透き通っているもの、甘エビは頭がしっかりついているものが新鮮です。調理のポイントとして冷凍エビの解凍は水に浸すとにおいが取れます。天ぷらにするときは背わたを落とし、尾を切って水分を抜きだすと油がハネません。また尻尾や頭の下のヒゲもから揚げなどにするとカルシウムも一緒にとれるのでよいでしょう。
(参考:食べ物栄養辞典 栄養管理科 濱尾理沙)

血中コレステロールも抑える

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