広報誌 南東北

第250号

2013フィットネストレンド予測

子供と肥満が世界的問題、高齢者のフィットネスも必須

米国スポーツ医学会(ACSM)が世界のフィットネス業界関係者3346人を対象に実施した恒例の来年のフィットネストレンド予測アンケートの結果を紹介します。
第1位は昨年同様「全米資格認定医委員会(NCCA)の正式な認定を受けた学識と経験豊かな専門家が求められる」でした。注目すべきは第4位の「子供と肥満」。幼年期と思春期の肥満が世界的な問題となっています。子供の活動量が目に見えて減っているのですね。第6位は「高齢者のフィットネスプログラム」。健康で充実した日々を送るためには高齢者にもフィットネスは必須となるでしょう。
フィットネス先進国のアメリカではフィットネスが細分化し、さらに専門性を高めています。さまざまな観点からメディカル(医学)とフィジカル(運動)がうまく融合して価値ある分野を形成しています。我が国の業界は残念ながらどんどんと施設産業化し「時間と場所」を提供するだけのカラーを持ち始めました。専門的な教育機関とシステムが確立されず、施設側もコスト感から高い専門性を必要としていないことも一因です。
その結果トレーナーの質は、なかなか向上せず「メディカルフィットネス」は言葉だけが独り歩きしている現状です。「利用者の健康に資するために何が必要か」を業界あげて考え、健康産業を再構築することが必要な時代を迎えたのではないでしょうか。
(エルフィットチーフトレーナー 仲田貴之 郡山市八山田3-8-3 Tel:024-991-1045)
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