広報誌 南東北

第250号

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは直訳すれば、第二の意見ということです。具体的には病気の理解を深めるために診察や治療方針について主治医以外の医師の意見を聞き、判断材料にすることです。医療の進歩によって様々な治療法が生まれており医師や病院によって診療の質に差があることが考えられます。そのため患者にとって最善と考えられる治療について主治医以外の医師から意見を聞くことも有益となってきます。事前に担当医から病名や治療法、副作用などについて説明を受けたとしても情報や知識もない患者や家族にとっては不安があり、他の専門の人に相談し意見を聞きたいと思うのは至極当然です。
がんの治療にはがんを手術で切除するか、抗がん剤を使うか、放射線治療などがあるが、アメリカでは複数の意見を聞いたうえで患者自身が判断することが多くセカンドオピニオンは当たり前のことになっています。がんや心臓病のような治療法が日々進歩の領域ではなおさらセカンドオピニオンの必要性がより高まっています。専門家でさえその患者にどのような治療法が一番いいのか判断するのに他の医師に意見を求める例もあるそうです。主治医と良好な関係のもと納得した治療法を選ぶことは患者の権利を守り、同時に医師にとっても誤診を回避するなど多くのメリットを持つ仕組みといえます。
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