広報誌 南東北

第251号

ジェネリック

最近テレビや新聞でジェネリックという言葉が目立ちます。ジェネリック医薬品(Generic drug)のことで特許権を有する先発医薬品と区別して「後発医薬品」とも呼ばれます。特許切れ後にゾロゾロと出来たためかつては「ゾロ」などといわれました。
一般的に新薬を開発するには約10〜15年の期間と何百億円という研究開発費がかかりどうしても割高です。これに対して後発医薬品の開発は、先発医薬品の特許が切れるとその有効成分や製法などを自由に転用できるため3〜5年程度の期間と数千万円の費用で済み、コストを抑えることが出来ます。後発医薬品はすでに使用された先発医薬品で安全性や有効性が確かめられており臨床試験をする必要もありません。主成分が同じでも添加物や製法が異なる場合もありますが、品質や有効性、安全性については厚生省の厳しい審査を通して一定の保障がなされています。患者負担の軽減や医療保険財政の改善をはかるためジェネリックの普及が望まれていますが、昨年9月の薬価調査によると後発医薬品シェアは22.8%。欧米諸国に比べ普及が遅いという。このため厚生省は平成24年度中に30%以上にする目標を掲げ、後発医薬品の使用促進を呼び掛けています。
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