広報誌 南東北

第251号

レンコン

ビタミンCがミカンの1.4倍

おせち料理や祝い料理に欠かせないレンコン=B穴が開いて「見通しがきく」ということから縁起ものと考えられています。泥沼のような蓮田で栽培、夏には白や薄紅色の大きな花を咲かせます。11月から3月にかけ泥の中から太った地下茎を掘り出し収穫します。
栄養
ビタミンCが豊富でミカン(100g中35mg)の約1.4倍(生で100g中48mg)含まれています。ビタミンCは熱に弱い水溶性ビタミンですが、レンコンにはでんぷんが多く加熱しても分解されにくい特徴があります。ビタミンCは疲労回復に効果があり、細胞同士をつなげるコラーゲンを生成して血管や粘膜を丈夫にして肌に張りを与え、風邪を引きにくくします。食物繊維も豊富で腸の働きを活発にして便秘の解消やコレステロールを下げ血圧を正常にし、動脈硬化や高血圧予防に効果があるといわれます。またヌルヌルとした粘り気はオクラや納豆にも含まれるムチンによるもので胃壁を保護、過飲過食時の胃腸の負担を和らげ、滋養強壮に効果的です。
調理と保存のポイント
灰汁の強い野菜なので切り口が空気に触れると黒く変色します。皮をむいたらすぐ水につけましょう。白く仕上げたいときは酢水にさらすときれいに仕上がります。保存の際も切り口が空気に触れないようラップで包みポリ袋に入れて野菜室で保存。栄養たっぷりのレンコンを使いはさみ揚げやきんぴら、煮物にソテー。歯ごたえが楽しめるハンバーグやサラダなどを是非作ってみてください。
(参考:おいしいネット J-Medical 栄養管理科 濱尾理沙)

動脈硬化・高血圧予防に効果

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