広報誌 南東北

第252号

冷えを防ぐ工夫

第2の心臓ふくらはぎの運動を

冷えで悩んでいる方は多いと思います。冷えや低体温は万病の元ともいわれ肩こり、頭痛、腰痛、腹痛などの不快症状が現れます。中でも手足など体の末端の冷えに伴って肌荒れや生理痛に悩まされている女性も多いと思います。
冷えの原因となるのは、大きく分けて血行不良と熱量不足。基本的にはミネラルやビタミンが不足しない食生活をすることです。これらが不足するとエネルギーや熱を作れません。緊急対策として「ふくらはぎ」に注目してみましょう。
ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれその影響は全身に及んでいます。第2の心臓と呼ばれる理由は、足から心臓へ血液を送り返す時に足の筋肉がポンプのような働きをするためです。足先の血行のカギもふくらはぎが握っています。足先は心臓から遠く、足先の血行はふくらはぎの働きに依存しています。足先の冷えで悩んでいる方はふくらはぎの運動を行いましょう。
難しく考える必要はありません。つま先立ちのまま踵(かかと)をゆっくりと上下させるといった運動でも効果があります。つま先立ちの状態の時に足の筋肉が収縮して血液を送り出すため必ずしも筋肉の発達を目的としなくても良いのです。その意味ではつま先を倒したり、起したりするストレッチも効果があります。
足先の冷えに対し足の指を1本ずつ覆うことのできる5本指の靴下が人気ですが、できればレッグウオーマーも同時に使用してみましょう。足先に届く前に血行が阻害されないようふくらはぎを温めることで防げます。ただしゴムのきついものは逆効果になるので気をつけましょう。服を重ね着することも空気の層ができ、保温効果も高まるので冷え対策には「1枚余分に」を心がけることも大切です。
また足先に限らず身体の片側だけ冷えを感じるといった方もいるかと思います。こうした場合、何らかの病気が関連していることも考えられます。できるだけ早くかかりつけ医に相談して下さい。

「一枚余分に」で保温強化

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