広報誌 南東北

第255号

ニラ

血行良くしかぜの予防

ニラはユリ科の多年生草本で「陽起草」と言われるほど成長力と生命力の強い野菜です。一般的に緑色の大葉ニラが知られていますが、黄ニラ・花ニラといった種類もあります。黄ニラは日光に当てずに軟白栽培したもので、花ニラは蕾が花を咲かせないうちに茎と一緒に食用するものです。
【栄養成分としての働き】
ニラは、各種ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。カロテンが多く含まれ、体内でビタミンAにかわり、のどや鼻の粘膜を丈夫にします。
特有のにおいは硫化アリルという成分で、これは消化液の分泌を促し、内臓の働きを活発にします。血行を良くし、風邪の予防に効くともいわれます。硫化アリルにはビタミンB1の吸収を高める作用もあり、新陳代謝を活発にします。また体を温める作用があり常に食べると冷え症や神経痛、しもやけなどの改善にも効果があるようです。
【調理のポイント】
ニラ独特の香りが気になるようなら下茹でをしてから調理しましょう。ただビタミンは熱に弱いため、ビタミンをより多く摂取するには生のまま使った方が良いようです。

  レバニラ炒めはポピュラーな料理です。ニラのビタミンCが鉄分の吸収を良くしてくれるため、貧血予防にお勧めのメニューです。アレルギー体質の人や胃弱の人は、症状が悪化する事もあるので、食べ過ぎには注意してください。
(参考:食の医学館 栄養管理科 水野理沙)

体温め疲労回復に効果

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