広報誌 南東北

第256号

南東北新生病院装い新た 6月30日に記念式と内覧会


完成し、オープンを待つ南東北新生病院新棟

 総工費約16億円を掛けて昨年6月末から郡山市八山田に建設中だった南東北グループの南東北新生病院(松本秀一院長)の新棟が完成、7月1日(月)にオープンします。開院に先立ち6月30日(日)午前10時から同12時まで内覧会、同11時にテープカット、同11時半から4階リハビリルームで記念式典を開く予定です。
 同病院の前身は同市細沼にあった旧保科病院(病床156床)です。一昨年3・11の東日本大震災で倒壊寸前の甚大な被害を受け自立再建の道が断たれました。65年の歴史と伝統があり、慢性疾患の高齢者を受け入れる中規模病院が姿を消すのを憂えた南東北グループが医師や看護師ら職員を含めた全面的な病院の再建支援を提案。同年7月に同グループ傘下の医療法人社団新生会(渡邉一夫理事長)を設立、総合南東北病院北に仮設病棟を建て移転して診療を再開しました。しかし仮設病棟は2年の制限があるため昨年6月26日から熊谷組東北支店の請負で仮設病棟北に新病棟建設を進めていました。
 新病院は松林や桜の木をそのまま残した1万500uの敷地に鉄筋コンクリート造り地上4階・塔屋1階建て(延べ床面積約7600u)です。
 病床数は156床と変わりませんが、1階は診察室や内視鏡など各種検査室、事務室、職員食堂。2階が一般病床(55床)、3階が療養病床(50床)、4階は従来の介護に代わり回復期リハビリテーション病床(51床)となります。仮設病棟は新病棟に移動後に解体して約80台収容の駐車場になる予定です。

過去最多記録更新の7193件

 昨年4月から今年3月まで郡山市の総合南東北病院で行われた平成24年度手術件数は、前年度より168件増の7、193件にのぼり、前年の過去最多記録をさらに更新しました。手術件数が7、000件を超えたのは昨年に続き2年連続です。前年度は600件を超えた月が5カ月ありましたが、24年度は5月から8月までの連続4カ月と10・11月、25年3月を含めて7カ月に増えました。
 診療科別では、前年度に続き24年度も眼科がトップで2、069件、外科が1、018件、整形外科が792件、形成外科が743件、脳神経外科が717件、耳鼻咽喉科が502件、泌尿器科が472件、心臓血管外科が288件、放射線治療科が152件(うち陽子線119件)、呼吸器外科が136件、婦人科が122件と続いています。
 前年に比べると眼科が259件増えたのをはじめ耳鼻咽喉科が41件、周産期センターが12件(手術件数59件)、放射線治療科が11件(うち陽子線8件増)、呼吸器外科が10件、心臓血管外科が5件、麻酔科が1件(手術件数19件)増えました。しかしその一方で消化器内科が36件(手術件数42件)、整形外科が33件、外科が30件、脳神経外科が29件、泌尿器科が16件減とベスト5のうち4科が減少しました。

救急搬送は350台減の5372台 患者数も321人減少

 平成24年度中に総合南東北病院に搬送された救急車台数は5、372台、運ばれた患者さんは5、460人でした。5、000台を超えたのは3年連続です。過去最多の前年度に比べると台数で350台、患者数で321人減りました。前年度は500台超の月が4カ月でしたが、昨年度は8と12月の2カ月だけ。今年2月は397台と同年度最少でしたが、3月には412件に回復しています。
 郡山地方広域消防本部によると同管内の24年度救急車出動は1万7、118台で前年に比べ微増だそうです。東日本大震災の影響で郡山市内の1救急病院が受入れを縮小していましたが、今年1月に受入れ態勢が震災前に戻ったため搬送先が分散されたことも要因の1つと見られます。
 診療時間外に救急外来を受診した患者さんは、年間合計1万9、197人で前年より25人増でした。

5月の手術件数

 5月に行われた手術件数は605件でした。内訳は、眼科166件、外科88件、整形外科69件、脳神経外科68件、形成外科60件、泌尿器科43件、耳鼻科36件、心臓血管外科16件、呼吸器外科13件、周産期センター13件、放射線治療科(陽子線)11件、婦人科9件、歯科口腔外科6件、放射線科(本院)4件、小児心臓外科2件、麻酔科1件、となっています。

5月の救急車台数

5月の救急車台数は402台でした。また、診療時間外に受診した患者さんは1412人でした。
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