相談課からのメッセージ

高次脳機能障がい

支援室を活用、福祉向上を

 「高次脳機能障がい」とは原因が事故による脳外傷や脳血管の病気に基づく障害を言います。交通事故や転倒により頭を強く打ったり、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害により脳の一部に損傷を受けたため、記憶や言語といった高度な脳の働きに支障が現れる場合が高次脳機能障がい≠ネのです。
 この高次脳機能障がいは外見上、障害があることが分かりにくいため、周囲の理解を得ることが難しい、と言われています。事故や病気から一命を取りとめたものの、社会生活に戻ってから、勉強や仕事、対人関係がうまくいかなくなり、本人や家族の精神的な負担が大きくなってしまう場合があります。家族はもちろんのこと、障害を持つ方の学校や職場など社会全体で高次脳機能障がいへの正しい理解が必要です。
 このため、福島県では総合南東北病院を高次脳機能障害の支援拠点機関として指定し、病院中央棟1階の医療相談課隣りに「県高次脳機能障がい支援室」を設置しました。ここでは障がいの方や家族の相談を受ける、など支援を行っています。福祉制度の利用では、高次脳機能障がいは精神障害者保健福祉手帳の申請が可能なこと、障害者自立支援法による福祉サービスの対象になっていること、介護保険の申請、障害年金の受給、などもあります。支援室をご活用下さい。
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