相談課からのメッセージ   
医療費の助成がスタート
 
インターフェロン治療
 C型肝炎、B型肝炎の患者さんを対象にした新しい医療費の助成制度がこの4月からスタートしました。「効果はあるのだが、医療費が高価で…」とされているインターフェロン治療を、より多くの方々に受けてもらうのがネライの新制度で、全国で受けている人を現在の年間5万人から倍の10万人に増やすことを見込んでいます。  
 
 インターフェロンの効果はウイルスのタイプや量によって異なるものの、C型肝炎の場合は5割から9割はウイルスを除去することが可能です。しかし、副作用が強い上、自己負担が月7万円程度、と高額なことが治療に踏み切る上で大きな障害になっていました。新しい助成制度は、所得に応じて月額1万円、3万円、5万円に自己負担を抑えよう、というものです。受けたい人は保健所に受給者証の交付を申請して認定・交付を受けてから医療機関を受診することになります。  
 
 B型肝炎の患者さんも対象ですが、B型の場合はインターフェロンで完治できるのは3割程度です。そのため多くの患者さんは抗ウイルス薬などで別の治療を受けています。このため、国会では民主党が別の治療法も含めて自己負担月額を所得に応じて「無料、1万円、2万円に抑える法案」を昨年に国会に提出し与野党間で調整が進められていましたが、結局打ちきりとなっています。スタート直後なので、郡山保健所に確認したところでは「4〜6月に申請したケースは4月1日に逆のぼって受給者証を交付する予定だ」としています。当院では消化器内科で治療をしています。
 
(福島民報3月30日紙面より)
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