相談課からのメッセージ   
「療養病床」が再編成されます
 
医療と介護の役割分担を見直す

 国と福島県では平成20年度から、それぞれ「医療費適正化計画」を策定して、それに沿って様々な対策を進めていきます。まず第1期(平成20年度〜24年度)の計画では、生活習慣病の予防のほか、患者さんの生活機能の低下を防ぐための「入院日数の短縮」をはじめ、利用者さんのニーズに応じた適切なサービス提供を推進するための「療養病床の再編成」などを進めていくことになっています。  

 療養病床とは、主として長期にわたり療養を必要とする患者さんを対象にする病床のことです。しかし、医師の手厚い医療的ケアよりも、介護が必要な患者さんが入院している場合が少なくありません。そこで、医師の手厚い医療が必要な方は療養病床で、主として介護の必要性がより高い方は介護保険の施設で、それぞれ適切なサービスを提供する体制を整えるため、平成24年度までの5年間で徐々に適切な施設等に転換するのが「療養病床の再編成」です。再編成とは、つまり役割分担の見直しですからベッド数の削減ではありません。医療・介護全体としてのサービス量も変わりません。  

 この再編成と並行して「地域ケア体制」づくりも進められます。現在、各地域では将来の高齢化の進展に対応して、高齢者の状態に即した医療・介護等の総合的なサービス提供体制(地域ケア体制)づくりと取り組んでいます。今回の療養病床の再編成も将来的な体制つくりの一環なのです。また再編成に伴って必要となる施設として、主として介護の必要性がより高い方に一定の医療サービスが提供される「介護療養型老人保健施設」の整備が進むよう、様々な支援策が講じられています。
(独立行政法人福祉医療機構のホームページより)
 
 
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