最近よく聞く言葉
            PTSD
 PTSDとはPost traumatic stress disorderを略したもので「心的外傷後ストレス障害」と訳されています。災害や大事故を体験して心に衝撃的な傷を受けた人に、一応平静を取り戻していたにもかかわらず3カ月以上経ってから、急に生じる強いストレス障害のことです。
 日本では阪神淡路大震災の後、その体験が心の傷となり、後遺症に苦しむ人が多く現れて、心のケアの問題として注目されるようになりました。戦闘、レイプ、災害、大事故、虐待、犯罪などでPTSDの原因となるものは広範囲に及びます。直接体験した人だけでなく、目撃した人がPTSDになるケースもあります。
 ストレス障害の症状としては、悪夢を見たり白昼夢や錯覚、幻覚のような形で体験が繰り返してよみがえるフラッシュバックなどが起こります。また原因となった体験が思い出せない、不眠や集中困難、いらだち、怯え、などが生じます。治療は抗不安薬などを処方して体験に対する不安感を緩和させると同時に、カウンセリングなどの心理的アプローチが重要になります。

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