健康注意報
 
急性心筋梗塞
 
突然死から身を守ろう!
 
 さっきまで元気だった人が急に倒れて帰らぬ人に。この原因の多くは「急性心筋梗塞」です。動脈硬化や高血圧、糖尿病といった既往症がある人に、さまざまなストレスが引き金となって起こります。
 
寒さが引き金に
 冬の寒さもストレスになります。気温の変化によって血管が縮み、血圧の急上昇を起こすのです。短時間の外出でも、帽子、マフラー、手袋の3点セットを忘れずに!
 「時間生理学」によると、急性心筋梗塞は早朝から午前中に多発する傾向があることが証明されています。特に朝8〜11時頃が魔の時間帯。また、月の第1週の月曜日は要注意です。こうした危険な時間帯には、引き金になるストレスをできるだけ避ける工夫をすることが大切です。
 排便のときにいきまない。入浴の際には脱衣場を温め、ゆっくり半身浴。クヨクヨしない。禁煙、節酒、適度な運動、十分な休息と睡眠。明るい日差しに30分以上あたると、生体リズムが正しく働くようになり動脈硬化の改善につながります。
 水分の補給も突然死を防ぐ上で大切です。睡眠中は血液が粘っこくなり、朝は血が固まりやすくなっています。寝る前や朝起きたときにコップ1杯の水を飲むようにすると、心筋梗塞がかなり防げます。
 食生活の改善も大切です。栄養のバランスが悪いと体の機能全体が低下します。海藻や小魚、貝、ナッツ、大豆製品などに多く含まれカルシウムとマグネシウムは心臓の機能に直接関わる重要な栄養素です。できるだけ多くとるように心がけましょう。
 
あなたの心臓は大丈夫?
 心筋梗塞になりやすい危険度は自分でもチェックできます。以下の項目でもう−度生活習慣を見直してみて下さい。そうすることで予防も可能になります。
〈肥満〉
 肥満は、高脂血症・高血圧・糖尿病など、動脈硬化の危険因子を招きます。とくに内臓に脂肪がつくタイプの肥満が危険。
〈高脂血症〉
 高脂血症は、血液中に含まれるLDLコレステロールや中性脂肪の量が多い状態です。高脂血症は動脈硬化を進行させる最大の要因です。過食や動物性脂肪の摂りすぎは控えましょう。
〈高血圧・高血糖〉
 ともに動脈硬化の大きな要因です。
〈喫煙〉
 タバコには、血圧や心拍数を上げる、コレステロールを増やす、血栓をつくりやすくするといった作用があります。喫煙によって、心筋梗塞の発症率や死亡率が増加します。
〈運動不足〉
運動によって自律神経のバランスが保たれたり、肥満や高脂血症などが改善されます。身体をよく動かす人には、心筋梗塞の発症があまりみられません。
〈身体的・精神的ストレス〉
 ストレスは心筋梗塞の引き金になります。
  
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