椎茸は一年中スーパーなどの店頭に並び、日本人にとって最も馴染みの深い茸ですが、その旬は春と秋。とりわけ春の椎茸はとびきり美味しいそうです。
他のきのこには無い特有の物質を含み、がんや生活習慣病予防の強い味方とも言われる椎茸。今回は中華風のお粥に仕上げ、おいしい食卓を彩ってみましょう。
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〈椎茸の栄養分の働き〉 |
シイタケはビタミンDの元となるエルゴステンが豊富です。エルゴステンは日光(紫外線)に当たるとビタミンDに変化します。ビタミンDは小腸でカルシウムの吸収を助け、強い歯や骨の強化・発育には欠かせません。子供の骨の発達や骨粗鬆症の予防・改善に大きく役立ちます。
干しシイタケは生とほぼ同じ栄養成分を持っていて、しかも含有量は干しシイタケの方が上です。乾燥させることでエルゴステンからビタミンDに変わる量が増えカルシウム吸収率もグンとアップします。
一方、その豊富な食物繊維はコレステロール吸収を抑制、排泄を助け動脈硬化や便秘の予防に有効です。
ちなみに、冬場に育ち、晩秋から初春にかけて収穫された椎茸を干したものは肉厚で味も香りも最高級とされており、特にどんこと呼ばれています。
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〈調理のポイント〉 |
@新鮮なものは裏が白く薄い膜がはっているものです。軸が太くて短く笠があまり開いていないものを選びましょう。
AビタミンDの効果をよりアップさせるには、使う前に20分から30分日光に当てるのがポイント。
Bいろんな料理に使えますが生で焼いて食べるときは表面に油を少量塗ると水分の蒸発が抑えられ、きれいに仕上がります。
C生で保存する時は洗わずに新聞紙かペーパータオルで包んでビニール袋に入れて冷蔵庫へ。日持ちしませんから2〜3日で使い切ること。 |
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椎茸のお粥生活習慣病の強い味方 |
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材料(2人分) |
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乾しいたけ |
4枚 |
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にんじん |
適量(千切りにして使用) |
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米 |
100cc |
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サラダ油 |
適量 (ゴマ油でも可) |
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塩 |
少量 |
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チキンスープ |
500cc |
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具材は工夫次第です。大根や旬の野菜なども取り入れてみて下さい。 |
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作り方 |
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1 |
乾しいたけを戻して鍋に入れ、サラダ油またはゴマ油を絡める。チキンスープを注ぎ、米を入れ、火にかける。(戻し汁はあとで使用する) |
2 |
沸騰してきたら弱火〜とろ火にして15分〜20分ほどふつふつと炊く。(吹きこぼれないように注意)少量の塩で味を整える。 |
3 |
炊き上がったら火から下ろし、蓋をして5分ほど蒸らす。
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4 |
器に盛り付けてから、最後に熱く熱した@の戻し汁を注ぎ入れる。 |
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解説/総合南東北病院栄養管理科・老健ゴールドメディア栄養管理科・老健リハビリ南東北川俣栄養管理科 |
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