世界一の
がん治療の拠点を目指して

 
 
 1981年、私がグループ最初の病院を開設したこの年、がんは脳卒中を抜いて日本人の死亡原因第1位となりました。それから四半世紀余りが過ぎた今日、がんは国民病とも呼ばれるようになっています。  
 国は、「がん対策基本法」を制定し様々な対策を講じてはいますが、がんの死亡率を下げる決め手はやはり「早期発見」と「早期治療」です。同時に、科学技術の急速な進歩がもたらした最新の医療機器や治療技術を適切に取り入れ、患者さん本位の安心できる医療体制を充実させることが必要なのです。  
 これまでも、南東北グループではPET(ペット)検査を取り入れた高精度のがん検診システムを構築してまいりましたが、この度、治療分野においても世界に誇り得る陽子線治療センターが完成いたしました。  
 陽子線治療の特長は、体内のがん病巣への集中度が極めて高く、「切らずに」、「副作用がほとんどなく」、「外来通院で」、「普段どおりの生活を送りながら」がんを治すことができることにあります。これからのがん治療の中核を担うものとして期待されるこの陽子線治療によって、がん治療のイメージは、間違いなく一新されることになるでしょう。  
 私たちは民間病院としての柔軟な特質を最大限に発揮し、先行する兵庫県立粒子線医療センターをはじめ、大学や専門の医療機関とも強く連携しながら、陽子線治療を軸にしたがん治療の新しい時代を切り拓いてまいります。そして、多くの患者さんの豊かな人生に寄与していきたいと考えております。 ごあいさつ
一般財団法人 脳神経疾患研究所 附属 
総合南東北病院  総長
南東北グループ 理事長
   
 
10月19日(日)に開催された「南東北がん陽子線治療センター開設記念」セレモニーから。渡邉一夫理事長(中央)と、不破信和センター長(中央右)、福島孝徳アメリカ・デューク大学脳神経外科教授(中央左)らがテープカットを行った。  
 
 
一般財団法人 脳神経疾患研究所 附属 南東北がん陽子線治療センター
開院:2008年10月1日
治療開始:2008年10月17日
治療棟:2,370u 延床面積:約6,500u
病床数:19床
ビーム種:陽子線
エネルギー:70〜235MeV
治療室:回転ガントリー照射室 2室
水平固定照射室 1室
tel. 024-934-3888 (代)fax. 024-934-5393
http://www.southerntohoku-proton.com
   
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