NEWS FLASH
 
南東北がん陽子線治療センター
前立腺がん治療が始まりました。

 
 
がん治療の未来がここから始まります。
 南東北がん陽子線治療センターは、がんの克服を理念に掲げる一般財団法人脳神経疾患研究所(渡邉一夫理事長)が3年以上をかけて周到な準備を進めてきたもので、2008年10月1日にオープンし、同月17日から治療が開始されました。  

 陽子線治療は高齢者にやさしく外来による治療も可能で、従来の放射線照射や手術では困難な疾患にも、すぐれた効果を発揮します。  

 ライフスタイルの多様化が進む中、夜間や休日でも柔軟な対応が可能な民間センターの特長を活かして年間450例以上の治療を目指し、隣接する総合南東北病院や南東北医療クリニックなどとも連携して総合的な治療を提供していきます。  

 同センターでは、まず前立腺がんに対する陽子線治療を開始しましたが、第2段階として2009年2月から頭頸部がん、直腸がんの術後局所再発や脳の悪性腫瘍などに対する陽子線治療を始めます。さらに2009年の4月には陽子線治療の対象を、転移性腫瘍、非小細胞肺野型肺がん、肝臓がんや食道がんなどに順次拡大していく予定です。  

 粒子線(陽子線)照射の有効性が確認されている代表的な疾患は、前立腺がん・肝がん・肺がん・頭蓋内病変(動静脈奇形など)・頭頚部腫瘍(上咽頭がん、副鼻腔がんなど)および眼腫瘍(ぶどう膜メラノーマなど)です。

 これまでなかなか効果があがらなかったがんに対して、粒子線照射は優れた治療成績を示すことが明らかになりつつあります。 各地で臨床試行が実施されるなかで、将来には粒子線照射の適応範囲が拡大されていくことが期待されています。  

 南東北がん陽子線治療センターでは、09年度には先進医療の申請を行う予定であり、これが認可されると、民間保険の医療特約のひとつ、先進医療特約の対象となる。
(詳しくは各保険会社へお問い合わせ下さい。)
 
陽子線照射室のベッドに横になり、治療を待つ第1号の患者さんと技師の皆さん。
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