オニオングラタンスープ

炒めはじっくりアメ色に! 旨みあふれる定番スープ
 血液をサラサラにし、動脈硬化の予防にも効果が期待できるとも言われる玉ねぎ。オニオンスライスやサラダに利用したりと、毎日の食卓に上手に採り入れていくことが大切のようですが、今回は寒い日に嬉しいアツアツのスープです。刻んだ玉ねぎを飴色になるまで炒めるのは西洋料理の基本。失敗を繰り返し、玉ねぎをとことん美味しく味わってみました。
玉ねぎってどんな野菜?
 玉ねぎは中央アジア原産で、日本では明治時代にアメリカから伝わりました。初めは北海道で春まき栽培され、その後秋まきでも栽培できることが分かり、大量に生産されるようになりました。
 玉ねぎを切るときに涙が出てくるのはアリシン(硫化アリル)という成分が含まれているため。これが気化して目の粘膜を刺激するので涙が出るのです。
 そんなアリシンですが、ビタミンB1の吸収を助け、新陳代謝をよくする効果があります。ビタミンB1は疲労、食欲不振、不眠、夏バテなどに効果があり、豚肉、カツオなどに多く含まれていますから、これらと一緒に食べるのが理想的な献立のようです。
玉ねぎの調理と保存のこつ
 泣かない玉ねぎの裏技として、皮をむく前に電子レンジで20秒ほど加熱すると、目の粘膜を刺激するアリシンが弱まり泣かずにすみます。また、逆に冷やしてから切っても効果があるようです。その他、よく切れる包丁を使ったり、包丁の方を冷やして使ったりすると効果があります。
 保存は風通しのよいところにネットなどに入れて吊るします。2~3ケ月位はもちますが、春先の新玉ねぎは1週間位しかもたないので注意。また切ったものは切り口を上にして密封し、野菜室などで保存すると良いですね。

材料(2人前)

玉ねぎ にんにく バター 胡椒 ソース コンソメ 溶けるチーズ バゲット パセリ
1個(中) 1片分 小さじ2(8g) 小さじ1/2(3g) 適量 適量 顆粒1個(5g) 450cc 適量 1人分2切れ みじん切り適量

作り方

  1. 玉ねぎを薄くスライスします。炒め時間を短縮するため、スライスした玉ねぎを電子レンジで5分位加熱します。(ラップはしない)
  2. 鍋か深めのフライパンに、バターを入れ、中火?弱火にかけます。(1)の玉ねぎと、にんにくのみじんぎりを混ぜながら、ゆっくり15分ほど炒めます。途中で塩・胡椒・ソースを適量加え、飴色を目指します。
  3. 水、コンソメを加え、混ぜます。中火で、沸騰したら塩・こしょうで味を整え、火を止めます。
  4. ひとり用の耐熱容器に(3)をそそぎ、バゲット・チーズをのせ250℃のオーブンで5分ほど焼きます。(オーブントースターでも可)
  5. パセリのみじん切りをスープの上に散らします。

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