タケノコの爽やかサラダ

旬を逃さず、サラダでも美味しい春を満喫!
 タケノコは春を代表する食材の一つで、成長が早く十日で竹になると言われ、漢字では「筍(旬は十日のこと)」の字が当てられました。タケノコの旬は、まず孟宗竹が三月中旬から五月ころまで、淡竹(はちく)がこれに続き、真竹や根曲がり竹が五月~六月ころに出回ります。
 今回はタケノコのサラダを取り上げてみましたが、タケノコご飯や汁物、カツオ節味のうま煮、ワカメやフキを炊き合わせた若竹煮と、美味しい旬を逃さずに、いろいろな料理で春の味わいを楽しんでみてください。
タケノコの栄養成分
 タケノコは不溶性(水に溶けにくい)の食物繊維セルロースを多く含んでいるため、便量を増やし便通を良くします。またコレステロールの吸収を抑える働きや腸内の有害物質を吸着して体外に排出する働きもあるため、動脈硬化や大腸がんの予防に役立ちます。
 さらにカリウムを多く含んでいるので、体内ナトリウムを排出しますから高血圧の予防にも有効です。
 ただ、タケノコは消化が悪いので、胃腸の弱い方や下痢をしやすい方は食べ過ぎないように注意を。
タケノコ調理のポイント
(1)「タケノコを堀り始めたら、お湯を沸かしておけ」と言われるほど手早く下茹ですることが大切。下茹ででアクが抜けて新鮮さを保てます。
(2)糠と一緒に茹でることで糠に含まれるカルシウムとタケノコのえぐみ成分が結合して和されます。カルシウムの多いワカメとの炊き合わせが良いのもこのためです。
(3)部分の硬さの違いによって料理で使い分けしましょう。

●先端の柔らかい部分は酢の物や和え物に。朝どりのタケノコなら、刺し身にしても絶品です。酢みそやワサビ醤油でどうぞ。

●真ん中は煮物や炒め物、揚げ物に適します。根元は繊維が多くて硬いですが、薄切りやおろして揚げたり炒めたりするとおいしいです。

(4)切り方は、先端の柔らかい部分は縦に短冊切りにして使い、堅い部分は横に(繊維を断つように)いちょうぎりにします。

材料(2~3人前)

茹でたタケノコ カイワレ・水菜など 春タマネギ プチトマト サラダ油 コショウ レモン汁
  ドレッシング(お好みで)
100g程度 適量 1個 4個 適量 適量 小1/2 少々 少々

作り方

  1. 茹でたタケノコの先端から10cmくらいまでの柔らかな部分を使い、縦に薄切りにします。
  2. ボールにドレッシングの材料を入れてよくかき混ぜる。サラダ油と酢の分量は2対1程度。サラダ油はオリーブオイルでもOK。
  3. タケノコに(2)のドレッシングをかけておき、よく味をなじませます。春タマネギのスライスを皿に敷き、タケノコを盛り付けます。仕上げにカイワレや水菜を添え、プチトマトを飾り付け、ドレッシングをたっぷりかけて出来上がり。

※大根やハーブを加えてみたり、ドレッシングもいろいろとアレンジしたり、お好みでお楽しみ下さい。

栄養成分と調理のポイントは総合南東北病院栄養管理科「健康ひとくちメモ」を参考にしています。栄養管理科のホームページは総合南東北病院トップページ右下「栄養管理科」をクリックしてください。