健康情報 こんにちわ

 

水痘と肺炎球菌の予防接種

 予防接種には「定期接種」と「任意接種」があります。
 定期接種は、国が予防接種を強く勧めているワクチンです。このため一部例外を除き、無料で予防接種を受けることができます。
 それに対して任意接種は、予防接種の希望者が判断して予防接種を受けることになります。費用も、助成金が支給されるワクチンもありますが、基本的には自己負担となっています。
 この10月から、1歳から3歳未満の方の水痘の予防接種と、65歳以上の方の肺炎球菌の予防接種が、定期接種に追加されました。
 水痘は、水痘ウイルスによる感染症で、発症者は子どもに多くみられます。免疫をもっていれば重症化が防げるのですが、現在のところは、予防接種率が40%程度に留まっていて、日本では毎年流行が繰り返されています。
 肺炎球菌は、肺炎や気管支炎を発症させる細菌で、インフルエンザやかぜで弱った身体に感染すると命に関わる重篤な症状に至ることがあります。肺炎球菌ワクチンを接種すると成人の場合は、肺炎球菌による感染症の重症化の7割を防げるとされています。
 この二つの予防接種に関しては、定期接種となったこの機会を有効に活用しましょう。詳しくは、かかりつけ医にご相談ください。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2014年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載