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サルコペニア肥満

 筋肉が減少していくことを、サルコペニアといいます。その原因の多くは加齢にあります。
 ここ数年、「サルコペニア肥満」という言葉を目にするようになりました。サルコペニア肥満は、筋肉の減少と肥満が同時に起こっている現象を指します。
 サルコペニア肥満には、メタポリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)のような、身体における見た目上の変化が起こりにくい特徴があります。しかし、健康への影響でいえば、サルコペニア肥満のほうが、内臓脂肪型肥満よりも生活習慣病の危険性や、寝たきりになるリスクが高くなります。
 サルコペニア肥満になる原因の一つは、運動不足です。年齢を重ねるごとに、運動不足や筋力の低下の自覚はあるが、体型自体は若い頃とあまり変わっていないという人は注意が必要です。
 そして、サルコペニア型肥満になるもう一つの原因としては、「運動をともなわない、食事制限だけのダイエット」があげられています。こうしたダイエットは、身体に必要な筋肉を失わせている可能性があります。
 サルコペニア肥満は高齢者だけでなく、極端なダイエットや運動不足が見られる若い世代にも増えています。
 脂肪だけを気にするのではなく、筋肉の質や量にも注意を払い、生活習慣に適度な運動を取り入れるようにしていきましょう。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年03月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載