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高齢者介護用の紙おむつには、いわゆるおむつタイプやパンツタイプなど、いろいろな種類があります。本人が交換時になるべく負担にならないような、また、介護者にとっても使いやすいタイプを選びましょう。おむつ交換=排泄ケアは、介護の基本でもあります。
高齢になり身体を動かすことに不自由を感じ、おむつになってしまうことは、決して本人が望んだことではありません。足腰が衰えトイレに立てなくなり、排泄のコントロールがきかなくなってしまうことは、本人にとってもつらいことです。
そこで、「排泄の失敗、失禁を人に知られたくない」「おむつをするのはいやだ」などの思いがあり、「自分で処理したい」ために、自分でおむつをはずしてしまったり、汚れた下着やおむつを隠したり、といったことをするようになります。
誰でも自分でトイレに行って、自分で処理したいはずです。まず、その気持ちを理解することから始めましょう。
寝たきりの高齢者の場合、基本的に排泄はおむつに頼ることになり、介護する人にとっての負担も小さなものではありません。それでもできるだけ「楽におむつ交換をする」ための、いくつかのポイントをあげました(イラスト参照)。
まめに入浴ができない場合は、おむつ交換のたびにお尻の状態に気をつけましょう。肌が赤くなっていたら裾癒(じょくそう=床ずれ)のサインでもあります。いつも同じ向きでいないように、まめに体位を変えてあげましょう。また、お尻の汚れはお尻拭きペーパーで拭き取り、お湯でしぼったタオルで陰部もきれいに拭いて、清潔を心がけてください。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年08月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載