健康情報 こんにちわ

 

禁煙に成功するための10箇条

 たばこの煙には、多くの化学物質が含まれています。その数、4000種類以上! そのなかには、なんと60種類もの発がん性物質が! また、たばこに含まれるニコチンの禁断症状は、麻薬のヘロインやコカインと同じレベルの強さがあります。健康を取り戻すためにも1日も早く禁煙しましょう。

喫煙が身体に及ぼす悪影響


 よく知られているように、たばこには健康に悪影響を与える有害物質が多く含まれています。喫煙男性は、非喫煙者に比べて肺がんによる死亡率は約4・5倍高くなっています。また、それ以外のさまざまながんについても、喫煙によって危険性が増大することがわかっています。
  さらに肺気腫やぜんそくといった慢性気管支炎や呼吸器疾患、呼吸困難、息切れなどの原因になっていると考えられています。
  そんな喫煙は寿命を縮めるだけでなく、スモーカーズフェイスと呼ばれる実年齢より老けた顔になってしまいます。具体的には目や口の周りのしわが増え、口臭や、歯や歯ぐきの着色、さらに白髪が増え脱毛も伴ないます。
  また、たばこの煙に含まれるニコチンは、麻薬のヘロインにも劣らない強い依存性をもつ薬物です。これが禁煙をさらに難しくしています。
  各種有害物質の発生は直接たばこを吸うときに吸い込む主流煙より、点火部から立ち昇る副流煙の方が多く、主流煙は酸性ですが、副流煙はアルカリ性で、日や鼻の粘膜を刺激します。このように副流煙は、たばこを吸わない人たちにも大きな悪影響をもたらします。職場や街中でも喫煙できる場所が減り続けている理由がわかりますね。

 

 


禁煙のモチベーションを保つには

  「禁煙、つらくなってきたな…」と思ったら、禁煙を成し遂げた先にあるよいことを思い出してみましょう。例えば……
●がんやその他の生活習慣病にかかるリスクが減る。→健康な生活ができる。ぐっすり眠れて寝覚めもよい! 口臭の悩み、 肩こりが改善! 臭覚・味覚が鋭敏によみがえり、食べ物がおいしく感じられるようになる!など。
●肌ツヤもよくなる、美容にも効果的。
●家族や会社の仲間、周囲の人を副流煙の善から守れる。


禁煙に成功するための10箇条

 「禁煙は何度か試みたけれど全部挫折した。無理だよ……」とがっくり肩を落とす人は多いようです。でも、禁煙を簡単にあきらめてはいけません!
  禁煙を成功させるための10箇条を紹介します。ぜひ、チャレンジしましょう!
  初めてチャレンジする人も、過去に失敗経験のある人も、ぜひ、がんばってください。

 

①禁煙宣言する!!
  職場の人たちや家族に「禁煙宣言」します。一緒に禁煙する仲間がいると、なおいいですね。
②お酒の集まりには参加を控える……
  お酒を飲むとどうしても誘惑に負けてしまうことに。仕事などで難しいなら、せめて節酒を。
③たばこ以外の楽しみを見つける……
  ゆったりと音楽を聴く、散歩をするといった、たばこ以外の楽しみを見つけましょう。
④刺激物を控える……
  コーヒーや辛いものなどの刺激物は避けましょう。
⑤肉料理など油っこいものは避ける……
  油っこいものを食べるとたばこが欲しくなります。日本食がおすすめです。
⑥ポスター(?) を貼ろう……
  自宅の生活エリアのあちこちに「禁煙!」の張り紙を貼る。禁煙理由も書き添えて。
⑦起床時は二コチン切れでつらい……
  ニコチンが切れる朝には、シャワーを浴びるなど、生活パターンを替えて乗り切る。
⑧吸いたくなったら試してみよう……
  1,深呼吸をする。
  2,ガムを噛む
  3,水やお茶を飲む。
  4,歯を磨く。
  5,身体を動かす
⑨ニコチンガムにも助けてもらおう……
  かかりつけ医に相談、ニコチンガムやニコチンパッチなども利用する。
⑩つらい期間を東リ切る……
  つらいのは2週間!
  そこを越えたら、1か月、3か月とクリアしていきます。

 
●喫煙時間・喫煙にかかるお金を他のことに使える(例えばたばこを毎日1箱吸う人は1か月でおよそ40時間、1年で20日も時間をつぶしているし、1年で約15万円節約できる)。
  ここでしばしば聞く話に、1度禁煙に失敗、あきらめてしまう人が多いということ。落ち込まないで、またチャレンジしてください。途中でくじけて1本吸ってしまっても、それは禁煙失敗ではなくて足踏みしただけ! と考えましょう。禁煙に初めて取り組んで、1回目で成功した人は1割ほどといいます。
  禁煙ガムや禁煙パッチなどを使ってみるのもいいでしょう。 「めざせ、禁煙!」自分白身のためにも、家族のためにも、今日からがんばりましょう!

 

 


-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載