健康情報 こんにちわ

 

夏休み特集 子どもの夏かぜ

手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱は、子どものかかる三大夏かぜと呼ばれ、ウイルスの感染によって発症します。病気を引き起こすウイルスは多種に渡るため、ワクチンや特効薬は開発されていません。

うがいや手洗いを習慣化して予防すること。それでも病気が発症したときは、さらに重篤な病気の合併症を引き起こさないように、しっかしとした対処療法を行うことが必要です。

 

 

手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱

●手足口病
手、足、口に小さな水疱ができ、集団感染が広まりやすいところに特徴があります。高熱が起こることもありますが、高熱が続くケースはまれです。ほとんどの場合は数日で症状が治りますが、嘔吐や頭痛が続いている場合は合併症を起こしている可能性があります。

 

●ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、のどに水疱や炎症が起こる病気です。この病気は、39℃前後という急な発熱や、のどに病気が起こるという性質上、飲食が難しいという特徴があります。とくに脱水症状には気をつけなければなりません。

 

●プール熱

急な発熱と、のどや目に炎症をともなう症状が起こります。

プールの水を介して感染することが多いためプール熱と呼ばれています。プール熱と診断されたときは、症状がなくなっても2日過ぎるまで学校保健安全法で出席停止となっているので注意してください。

 

夏かぜと症状のにている病気

溶連菌感染症は、夏かぜによく似た症状を起こす病気で細菌の感染によって発症します。

このため、抗生物質による治療が有効です。

抗生物質のない時代、溶連菌感染症は隔離入院が必要でした、子どもの夏かぜは一週間ほどで症状が治まることがほとんどですが、溶連菌感染症のような病気もあるので、病医院でしっかりとした診断・治療を受けるようにしましょう。

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載