広報誌 南東北

 

トレーニングと運動強度

超回復の積み重ねで能力アップ 「オールアウト」がキーポイント


 生き物は運動ストレスにさらされると次第にそのストレスに耐えられるように身体が変化していきます。例えば筋トレ後に十分な休息と栄養を与えれば筋肉は肥大して筋力も向上。ウォーキングやマラソンなど持久系トレーニングの継続でだんだんと早く長く走れるようになります。この現象を「超回復」といいます。免疫機構も同様で運動ストレスによって一時的に下がった免疫力は、超回復によりさらに高い免疫力をもたらします。
 効果的な超回復を起こすための筋トレ運動の強度は8~10RM(1RMは1回挙げられるのが精一杯の重量)、ギリギリ8~10回挙げられる強度といわれます。それより低強度の負荷では意味がないのか。キーポイントは全身の運動能力を使い切った「オールアウト」の状態にあります。 軽い負荷でトレーニングを始めると最初に持久的な特性の遅筋線維が働き、さらに反復を繰り返すと筋線維が疲労し働きにくくなります。そこで今度は瞬発的で大きな力を発揮できる速筋線維が動員されます。トレーニング効果を上げるには速筋線維を働かせるのが重要だが、軽い負荷でも高回数を反復することでもう動かせないオールアウトを作り出せ、速筋線維の働きで超回復を得ることができます。
 軽い負荷、強度でも高回数のトレーニングを繰り返すことで身体強化でき、筋肉は姿勢を改善して身体を引き締め、健康と美しいスタイルをもたらしてくれます。始めてみませんか?

(エルフィット チーフトレーナー 仲田 貴之 郡山市八山田3―8―3 ☎024―991―1045)

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