広報誌 南東北

 

総合南東北福祉センター八山田がオープン 新たな拠点完成祝い落成式

 南東北福祉事業団の「総合南東北福祉センター八山田」は11月1日にオープンしましたが、それに先立ち落成記念式・祝賀会が10月26日㈰午前10時から郡山市冨久山町八山田の現地で行われ、新たな地域福祉の拠点となる施設の完成を祝いました。
 同センター八山田は、高齢者と知的障がい者(児)を同時に介護・支援する総合福祉施設。郡山市の第5次高齢者福祉計画の特別養護老人―ム整備事業として採択され、総工費約15億円を投じて昨年10月から鉄筋コンクリート造り3階建て(延べ床面積約6千平方㍍)の建物を荒牧建設の請負で建設中でした。
 落成記念式には関係者ら130人が出席、竣工式に続いて正面玄関前で渡邉理事長はじめ高橋隆夫郡山市議会議長、原正夫前郡山市長ら14人がテープカットしました。ついで2階で祝賀会が開かれ、渡邉理事長が「高齢者と子どもたちの交流が深められる施設が地元の皆さんの協力で完成した。子ども園や学童保育施設の準備も進んでいる。新たな挑戦に向け頑張りたい」とあいさつ。増子輝彦参議院議員、吉崎賢介郡山市副市長、丹治一郎郡山商工会議所会頭、岩木一也三井住友銀行北関東法人営業第二部長らがお祝いの言葉を述べました。渡邉理事長が建設を請け負った蘇武裕建築工房社長、荒牧定雄荒牧建設社長に感謝状を贈り、吉本高志(一財)脳神経疾患研究所最高顧問の音頭で乾杯し完成を祝い合いました。
 落成式と同時に内覧会も行われました。1階は30人の高齢者が利用できる通所介護施設、20人の障がい者の就労拠点となる訓練の工房、障がい児を放課後や休日に受け入れるデイサービス施設、2・3階は70人(長期60人、短期10人)を収容する特別養護老人ホーム。1階の通所介護施設には寝たまま浴槽に入れる装置やパワーリハビリの機器、
設備などがあります。就労支援施設では厨房もありパン作りのオーブンや袋詰め作業などの訓練もできます。特別養護老人ホームは全て個室、車イス対応。10室で1グループとなり、広々とした共用スペースも設けられており、充実した施設に訪れた出席者たちも感心して見入っていました。


完成した総合南東北福祉センター八山田

新たな福祉拠点の完成を祝ってテープカットする関係者

式典であいさつする渡邉理事長

佐藤知事「BNCT」ブース視察 南東北Gが今年もMCFに出展


瀬戸センター長(左)の説明に聞き入る佐藤知事(中央)
 第10回医療機器設計・製造展示会&最新技術セミナー「メディカルクリエーションふくしま2014」は10月29・30日の両日、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれ、昨年に続き薬事・産業支援分野で昨年に続き出展した脳神経疾患研究所付属南東北BNCT研究センターのブースも注目を集めました。
 同センターは、加速器による「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)の装置を国内病院で初めて導入。ホウ素化合物の反応を利用しがん細胞だけをピンポイントで破壊する放射線がん治療法の確立を目指し福島県から43億円の助成を受け、昨年から着工。すでに建屋は9月末に完成し現在、治療装置の性能試験などを継続、来年夏から臨床試験(治験)を開始し30年度から治療開始を目指しています。
 初日には佐藤雄平知事はじめ品川萬里郡山市長、丹治一郎郡山商工会議所会頭、福井邦顕実行委員長らが南東北BNCTブースを訪れ、センター完成模型などを見たり、瀬戸晥一センター長が説明するBNCT治療の仕組みなどに聞き入っていました。BNCT治療が開始されれば病院では世界初だけに知事らは期待の表情を見せていました。

患者さんからの礼状

同じ目線で話す医師に感激

 神経内科の先生から義父の病状について説明を受けました。当日夜と翌朝でしたが、人生の中で初めて医師と対等に話ができました。医師と患者の家族が話をする時、医者が上から目線で話すのは当たり前の世界ですが、この先生は素人の私でも分かる平易な言葉で質問に丁寧に答えてくれました。医者は偉いということを全く感じさせない話し方で私が聞きたいことをストレートに聞けました。プライドが高い医者が多い中で同じ高さの目線で話をしてくれる医者がいることに感心しました。(郡山市・SK、男性、86歳患者の家族)

会計さん、温かい対応ありがとう

 先日、年に一度の検診を受けるため南東北病院に来たが、保険証を忘れてしまった。会計のやり直しは「午後五時まで受け付けに来てくれれば」ということで仕事の帰りにこちらに来た。しかし道路が混んでいたため五時を少し回ってしまった。「ダメかな」という気持ちでお願いしたら「時間ですから」という冷たい態度でなくきちんと対応してくれた。遠くに住んでいるので本当に助かった。ありがたかった。心より感謝しています。(福島市・MY、男性、57)

10月の手術件数

 10月の手術件数は652件でした。内訳は眼科211件、外科93件、整形外科83件、形成外科57件、脳神経外科54件、泌尿器科44件、耳鼻科36件、心臓血管外科25件、婦人科13件、周産期センター8件、放射線治療科(陽子線)7件、呼吸器外科7件、歯科口腔外科6件、放射線科3件、麻酔科3件、産科1件、循環器科1件です。

10月の救急車台数

 10月の救急車台数は458台でした。時間外の受診患者さんは1158人でした。

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