広報誌 南東北

 

ソラマメ

たんぱく質に富む滋養食品 動脈硬化、高血圧予防に効果

ソラマメ ソラマメは、マメ科属でダイズやラッカセイ、エンドウマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメとともに6大食用豆と呼ばれます。チグリスユーフラテス河流域からエジプトで4千年以上前から食用として栽培されていたそうです。日本には奈良時代に伝えられました。
【栄養成分】
 春の盛り出回るソラマメは、植物性たんぱく質に富んだ滋養食品で糖質・カロテン・ビタミンB1、B2、C、食物繊維などを含みます。
 ビタミンB1は、糖質を分解して乳酸などの疲労物質を体に溜め込まないよう働くため疲労感を和らげてくれます。ビタミンB2は、動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を防ぎ血管の若さを保つのにも役立ちます。またソラマメの脂質には比較的レシチンが多いのでB2とともに働いて血中のコレステロールの酸化を防ぎます。カリウムも豊富で体内の余分な塩分と結びつき体外に排出する効果があり血圧を下げ、高血圧予防に適しています。カリウムは食物繊維との相乗効果で腎炎によるむくみを解消する効果があるといわれています。
【調理のポイント】
 旬は4月~6月。出始めは皮が軟らかいので皮ごと食べるのがお勧め。食物繊維がたっぷり摂れ、便秘予防に効果的です。生のソラマメは、鮮度の低下が早く「おいしいのは3日だけ」ともいわれます。選ぶ時は、さやの色が濃く、つやが良いのを選びましょう。乾燥に弱いので使うまではさやの中にいれて保存します。調理する時は、加熱しすぎないように注意します。かき揚げに入れたり、サラダに加えたり、冷製スープにしてみたりと春色のグリーンのソラマメを上手に使って食卓へ是非並べてみてください。


(参考:食の医学館 旬の野菜百科 栄養管理科 岡崎由香)

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