広報誌 南東北

 

台湾・雙和医院の外科医と意見交換 初の郡山・台北臨床医学シンポ


初のシンポジウムで意見交換する参加者たち

福祉センター八山田を視察する雙和医院の一行
 総合南東北病院と台湾の台北医学大学付属雙和医院との第1回郡山・台北臨床医学シンポジウムは、5月8日(金)午後1時から郡山市の総合南東北病院第5会議室で開かれ、外科医らが腹部悪性腫瘍の内視鏡による診断・治療について研究成果を発表し合い意見を交換しました。
 総合南東北病院を運営する(一財)脳神経疾患研究所は、海外の11医療機関と医療連携協定(MOU)を結んでいますが、昨年4月に締結した雙和医院は8番目。MOUに基づくシンポジウムは初めて。
 シンポジウムに先立ち、渡邉一夫理事長が「これを機会に今後さらに医療技術の交流を深めましょう」と雙和医院の一行を歓迎。これに応えて黄銘徳(ミンテーホン)同医院外科部主任が「治療技術の情報を共有できるのは意義がある。文化交流もしたい」とあいさつ、記念の盾を渡邉理事長に贈りました。
 シンポジウムでは寺西寧総合南東北病院長が座長となり、台北側は黄主任はじめ内科部血液腫瘤科主任、放射腫瘤科主任ら3人、郡山側は公立岩瀬病院の伊藤藤男医師はじめ総合南東北病院の高野祥直・西野徳之・濱田晃市医師ら4人が内視鏡を使った腹部悪性腫瘍治療の手法や技術の実績や成果を発表しました。会場には総合南東北病院の医師ら約20人が詰めかけ、内視鏡による診断や手術の有効性、手術に伴う患者の負担軽減、安全性を高める専門的な技術論に真剣に耳を傾けていました。総合南東北病院と雙和医院は今後も安全性を高める情報交換を密にするとともに将来は相互の患者を交換、医療ケアも図りたいとしています。
 雙和医院の一行はシンポジウムに先立ち同日午前中、病院近くの総合南東北福祉センター八山田とゴールドメディアを視察。高齢者福祉施設の介護サービスやリハビリ訓練の状況等を見て回りました。同センター八山田では、筋トレに取り組む高齢者の訓練に感心した様子。特別養護老人ホームに医師や看護師は常駐していないのか、国の補助は、夜間の介護状況はどうか―など熱心に質問していました。


当グループ職員が〝お手柄〟 なりすまし詐欺被害を未然防止


両施設長に受賞を報告する菅野さん(中央)
 「なりすまし詐欺」が社会問題になっていますが、南東北グループ職員が川俣町のホームヘルパーやタクシー運転手ら4人と見事な連携プレーで被害防止に貢献、福島警察署から表彰されました。
 お手柄職員は南東北川俣居宅介護支援事業所ケアマネジャーの菅野早苗さん(48)。
 去る4月6日、同町の訪問介護事業所「桑のき」のホームヘルパー神野良子さんと神野菜実子さんが担当している同町内の80歳代の女性Aさん宅を訪れた際、Aさんが「息子のために銀行から金を下ろして出かけるところ」と慌てた様子で話すのを不審に思い、すぐに菅野さんに連絡。連絡を受けた菅野さんは直感的になりすまし詐欺を疑い、Aさんが現金を届けるのに頼んだタクシー運転手の高野浩行さんと相談、女性を福島警察署川俣分庁舎に届けました。
 Aさんは同日午後、息子を名乗る男から「会社の金900万円をなくした。何とかしてほしい」という電話を信じ、金融機関から現金を引き落とし、男が示した福島市の駅に向かうところだったそうです。
 感謝状贈呈式は同10日に福島警察署で行われ、平野亨所長から見事な連携で被害を未然に防いだ菅野さんら4人に感謝状が贈られました。
 菅野さんは総合南東北福祉センター川俣にある事業所に戻り、小池祐治リハビリ南東北川俣施設長と村越孝一南東北シルクロード館施設長に受賞を報告しました。

エレキサウンドに酔いしれる 紙ふうせんのスプリングコンサート


昔懐かしいエレキサウンドを楽しませたコンサート
 ボランティア・紙ふうせん主催の「スプリングコンサート」は、4月27日②午後1時半から総合南東北病院のNABEホールで開かれ、郡山市の「サウンド・ロード」が昔懐かしいオールディーズのエレキサウンドを演奏し約200人の市民を楽しませました。
 サウンド・ロードは、結成当時、メンバーが富田町音路在住だったことから音と路をそのままバンド名にしたグループ。以来25年間、亀倉晶雄さんをリーダーに郡山市などで演奏活動を続けています。
 コンサートは「できる範囲でOK」で開始。「カレンダーガール」「ルイジアナママ」「サーフィンUSA」など60年代のポップスやフォークソング、オリジナル曲、それに「上を向いて歩こう」など12曲を次々に演奏しました。〝ずっと昔の若者たち〟もビートの効いたエレキサウンドに乗り乗り。演奏曲や紙ふうせんメンバーたちの踊りに合わせて拍手、リズムをとってたっぷりとエレキサウンドに酔いしれていました。

4月の手術件数

 4月の手術件数は648件でした。内訳は眼科212件、外科73件、脳神経外科61件、形成外科57件、整形外科55件、耳鼻科37件、外傷センター33件、心臓血管外科31件、泌尿器科30件、放射線治療科(陽子線)13件、婦人科12件、呼吸器外科10件、歯科口腔外科9件、小児心臓外科4件、周産期センター4件、麻酔科2件、消化器内科2件、放射線科2件、放射線治療科(本院)1件です。

4月の救急車台数

 4月の救急車台数は447台。時間外の受診患者さんは1159人でした。

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