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旅行や帰省などで長距離ドライブすることが多くなる季節です。その際、最も注意すべきことは、睡眠不足と居眠り運転、そして脱水症状です。渋滞が続く時は先を急ぎたい気持ちにもなりますが、
車の運転は、体調やちょっとした判断ミスが取り返しのつかない事態を招きます。
車の運転による疲労は「精神的な疲労」が大きなウエイトを占めています。運転中は常に「認知・判断・操作」という作業を繰り返しますが、これらは脳を酷使するものだからです。
疲労を感じているにもかかわらず身体的には元気だとドライバーは休憩をとらずに運転を継続しがちです。しかしこれは、認知の遅れや判断・操作ミスを起こす可能性のある危険な行為です。
1~2時間に1回は必ず休憩を取り、精神的なリフレッシュを図りましょう。
また運転中に眠気を感じたときも必ず休憩をとるようにしてください。高速道路を時速80㎞で走行している場合、わずか3秒間の居眠りで約70mも進むので大事故につながりかねません。
眠気覚ましの方法はいくつかありますが、1番確実なのは仮眠をとることです。ただし仮眠を取った後は、すぐに運転を再開しないことです。必ず全身をストレッチして体の状態を確認してください。
車を運転すると血圧が上がったりストレスが溜まったり運転そのものが健康に影響を及ぼします。夏場のドライブでは、脱水症状にも気をつけなければなりません。
同乗者も注意すべき点です。特に高齢者が同乗者の場合は、喉の渇きを感じる前に水分補給が必要です。また乳幼児が同乗している場合は、熱中症を起こす危険性があります。
子どもが寝ているから―といって放っておかず定期的に休憩を取り、確実な水分補給を行うようにしてください。他の車に対しては「譲る」ぐらいの気持ちを持ち、ゆとりある運転に心がけたいものです。