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乳幼児期は免疫が未発達なため様々な感染症にかかり、そして免疫をつけながら成長します。しかし子どもがかかりやすい感染症は、かぜのように軽いものだけではありません。
中には確実な治療法がなく、深刻な合併症や後遺症を起こしたり、命を落としたりする危険がある病気もあります。そうした感染症にかからないよう予防することが大切です。
安全で確実性の高い方法にワクチン接種があります。接種で防げる病気は、日本では約20種類あります。ワクチンには「病気にかからない、病気にかかっても重症化しないようにする」
「周りの人にうつさないようにする」役割があり、子どもたちの健康と命にかかわる重大な感染症を防ぐために役立っています。
予防接種には定期と任意の予防接種がありますが、どちらも法的な拘束力はなく、接種するかは患者または保護者に任されています。定期予防接種にはBCGなどがあり、
国や自治体が乳幼児に接種を強く勧めているワクチンで、対象年齢が決められていますが、ほとんどの場合無料です。
任意予防接種にはインフルエンザやロタウイルスなどがあり、基本的に自己負担です。
最近はワクチンによる副作用の報道などから「副作用が怖いのでワクチン接種は控えよう」と考える方もいると思います。残念ながらごくまれに副作用で重い障害を負う人がいることは事実です。
ただ考えてほしいのはワクチンを接種しなかったために病気にかかり重症化してしまった例や入院・通院で生活に大きな影響が出るリスクもあるということです。
ワクチンを接種した時としなかった場合のリスクについてよく考え、子どもたちが健康な生活を送れるようサポートしましょう。
(参考:VPDを知って子どもを守ろう。薬剤科 田島和大)