健康情報 こんにちわ

 

年金と生活保護

年金や生活保護といった社会制度と介護保険制度は、とても密接な関係にあります。「年金の支給額で、介護サービスの自己負担金を賄えるだろうか?」「生活保護を受けているけど、要介護になったらどうすれば?」。今回は、そういった疑問について調べてみました。

年金と介護保険

 介護保険制度では、40歳過ぎると、基本的に国民のすべてが介護保険料を支払う制度になっています。

 年金を支給されている方も同様で、年間18万円以上の年金を受給されている方は、特別徴収(天引き)によって介護保険料の納付が行なわれます。当然ながら、年金で生活を賄っている方も介護保険制度による介護サービスを受けられます。

 介護サービスを受けたときの自己負担については、支給されている年金額によって負担額が変わってきます。ただ、介護保険には、「高額介護サービス費制度」が備わっており、負担上限額以上は払い戻しを受けることができます。介護サービスの自己負担金を年金だけで賄えるか心配な方は、各自治体の窓口にお問い合わせください。

生活保護と介護保保険

 「生活保護を受けていますが。介護保険制度は利用できますか?」という相談が寄せられています。結論から言うと。「利用できます」。

 生活保護を受けている方の場合、生活保護の「生活扶助」という項目から介護保険料が、国や自治体によって支払われています。このため、介護サービスも利用できます。

 介護サービスを利用した場合の自己負担金ですが、こちらは、生活保護の「介護扶助」という項目から、国や自治体により支給されます。

 生活保護はこのような制度設計がなされているので、生活保護を受けておられる方も安心して、介護保険制度の利用に関しては、各自治体の窓口で相談してください。

 

 

 

 


 

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年3月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載