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■夏に旬を迎える牡蠣?

 みなさんは、牡蠣といえばどの季節を思い浮かべますか?多くの方は、カキフライが人気を集める秋から冬ではないでしょうか。

 ところが、夏に旬を迎える牡蠣があります。日本でよく食べられている牡蠣には大きく分けて、岩牡蠣と真牡蠣の2種類ありますが、このうち、夏に旬を迎える牡蠣は、岩牡蠣です。岩牡蠣と真牡蠣の違いで、一番わかりやすいのが、大きさです。岩牡蠣のほうが、真牡蠣より2~3倍以上の大きさがあります。また、牡蠣を生で食べる場合は岩牡蠣がおもで、フライや加熱して食べる場合は真牡蠣が多く利用されます。

 栄養面からみた場合、牡蠣の最大の特徴は、亜鉛が豊富に含まれていることです。

 亜鉛は、人間の生命維持に欠かせない必須ミネラルで、鉄分と同じぐらいの量を摂取する必要があります。ただ、尿や汗で排出される量多く、不足しやすいミネラルでもあります。また、アルコール摂取を習慣にしている人は、アルコールの分解に亜鉛が使われるため、亜鉛不足になる心配があります。

 亜鉛不足で顕著な症状は味覚障害ですが、その他にも、皮膚炎や脱毛症、勃起不全といった症状もみられます。

 夏場は、とくに亜鉛不足が起こりやすくなります。旬の岩牡蠣だけでなく、レバーや肉類をしっかり食べて、亜鉛不足を起こさないようにしましょう。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載