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日本経済団体連合会と東北経済連合会の首脳陣が7月9日(木)午前、郡山市の南東北BNCT研究センターを訪れ、民間病院では世界で初めてのホウ素中性子捕捉療法治験を目前に準備を進めている最先端の施設を視察しました。
来所したのは経団連の榊原定征会長、岩沙弘道審議会議長、古賀信行ら11人の副会長、東経連の高橋宏明会長ら合わせて30人。
「豊かで活力ある日本へ~新しい東北を福島から創生する」をテーマに同市で開く東北地方経済懇談会に先立ち風評被害の払拭、震災からの復興に取り組む現状把握のため来郡しました。
JA郡山市片平倉庫で米の放射性物質全量全袋検査状況を見学した後訪れた一行は同センター1階「ボンジュール」で渡邉一夫南東北グループ理事長から歓迎の挨拶、
瀬戸晥一BNCTセンター長から施設概要の説明を受けた後さっそく施設を見学。地下の陽子加速装置や治療室、などを見て回りました。
榊原会長ら幹部は、1回の照射で治療が終わるという説明に「どんな部位のがんに適すのか」「課題はないのか」などと熱心に質問。薬の開発も重要だという説明に頷いていました。
BNCTは、がん細胞だけに取り込まれるホウ素化合物を投与、加速器で飛ばした陽子を金属に当てて発生する中性子をがん細胞に照射、ピンポイントで破壊する最先端の治療法。
国・県補助を受け一昨年春から建屋を建設、加速器の性能試験を重ね来年1月に治験を開始する予定です。榊原会長は「最先端の医療に取り組む姿を実感しました。経団連としても支援していきたい」と話していました。