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厚生労働省の国民生活基礎調査によると、65歳以上の女性の7割が、足のむくみやだるさを感じているそうです。むくみが慢性的なものである場合は、何らかの病気が隠れていることもあります、
むくみを軽視せずにかかりつけ医に相談ください。むくみが一時的なものである場合には「月日は百代の過客にして~」で始まる松尾芭蕉の奥の細道にも出てくる「笠の緒付かえて三里に灸すゆるより」の
「足三里」のツボを刺激してみるのも良いかもしれません。
足のむくみはなぜ起こるのでしょう。皮膚の細胞は、毛細血管と水分のやり取りを行うことで活動します。毛細血管から提供される水分には栄養が含まれ、細胞から毛細血管に戻る水分には老廃物が含まれます。
こうした水分のやり取りは、身体が健康な状態であれば過不足なく行われますが、体調不良や病気、疲れ、肌の締め付けといった様々な要因により血液の流れが阻害されると水分の回収が滞って細胞に水分が溜まります。
これが、むくみの主な原因です。
足のむくみを感じたら「足三里」という足のむくみを解消するツボを刺激してみましょう。「足三里」は、足のむくみを取るだけではなく、全身の疲れや胃腸の不調にも効く、とても優れたツボです。
「足三里」は、膝の皿の下、靭帯の外側にあります。探し方は、まず足と同じ側の手の人差し指を膝のくぼみに当て基準とします。そこから指4本分の位置、つまり小指の先が当たるところにあります。
ツボを探すコツは「少し痛いけど気持ちがいい」と感じる部分を見つけることです。
ツボを刺激する時は、痛みを感じるほど強く押す必要はありません。リラックスして気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。