最新式ハイブリッド手術室運用開始:心臓循環器センターに新しい光
ハイブリッド手術室とは、手術台と心・血管X線撮影装置を組み合わせた手術室のことです。 従来カテーテル室で施行していた血管内治療が、手術室でより安全に行えると共に、手術室と心臓カテーテル室、それぞれ別の場所に設置されていた機器を組み合わせることにより、最新の医療技術に対応します。
 
心・血管X線撮影装置はハイブリッド手術室機能の鍵を握る医療機器です。今回当院に、国内第一号機として導入されるAllia IGS 7は、GEヘルスケア社がハイブリッド手術室のために開発した第二世代の床走行式・血管撮影装置です。レールフリーで予め設定された軌道に沿って走行し、使用時に手術台に寄せてご使用できます。複数診療科での利用に合わせて、使用者毎の環境設定と、線量条件変更も簡便で、ハイブリッド手術室の利用の可能性が広がりました。
 
当院心臓循環器センターでは、今回導入の最新式ハイブリッド手術室を活用し、大動脈瘤に対するステントグラフト治療、末梢閉塞性疾患に対するカテーテル治療を積極的に行うとともに、従来の外科手術との複合同時手術、今後は心臓弁膜症におけるカテーテル治療、冠動脈病変に対するカテーテル治療+外科的バイパス術などの同時治療を行い、より低侵襲的で、良好な治療成績を目指していきたいと考えています。
 
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