総合南東北病院トップページ > 医療情報・お知らせ > 健康情報 こんにちわ
今月は「立ち上がりの基本」の介助の場合です。お互いの手を握って行ないますが、基本は要介護者が介護する人の手を握ることです。介護者に握られていると「持たれている」感覚になり、自発的に「立とう!」という気持ちになれません。介護者は手のひらを上向きにして出した手を、要介護者にしっかりと握ってもらいましょう。
①介護者は手のひらを上向きにして差し出した両手を、要介護者にしっかり握ってもらいます。足先はイスの前脚より後ろに引かないと力が入らずお尻も浮いてきません。
②握られた両手を斜め下に引くことで前かがみの体勢に誘導します。
③要介護者はお尻が浮いてきた動きに合わせて上体を徐々に起こします。膝が伸びて完全に立ち上がったら、介護者は様子を見ながら手を離します。
【悪い例】
介護者が両手を握り斜め上に引き上げる。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載