健康情報 こんにちわ

 

熱中症の応急処置

夏の強い日差しがもたらす高温・高湿度による、体調の変化の総称が熱中症です。

野外での労働やスポーツなどでも、気温の変化に体温コントロールがついていけなくなり発症することもしばしばです。炎天下の屋外に限らず屋内の職場や娯楽施いったエアコンのきいた場所から屋外の温度の高い環境に移ったときにも熱中症は起こりやすくなります。

どうしてなるの?熱中症

 

 人間の身体は、平常時は体温が上がっても汗や皮膚温度が上昇することで、体温が外へ逃げる仕組みになっていますから、体温調節が自然と行なわれています。

 ところが夏日や真夏日が連続して起こる最近の日本の夏のように、あまりに暑いと身体がしっかり対応できず、熱中症を発症しやすくなります。

 下の表のように炎天下の運動で身体に著しい熱が生じる。冷房設備のない工場での作業で、暑さの厳しい環境に身体が十分に対応しきれないなどの場合、さらに熱中症を引き起こす可能性が高くなります。

 

 

熱中症になってしまったら?

 

 それでは熱中症になってしまったらどうしたらよいかを考えてみましょう。

 脱水症状は、熱を放散するために多量の発汗があるにも関わらず、塩分の摂取とともに水分補給が必要ですが、このとき、できれば経口補水液を与えましょう。もし、なければ手づくりもできます。ただしあくまで「間に合わせ」です。

 1リットルのペットボトルに水を入れ、砂糖大さじ3~4、塩小さじ2分の1を入れフタをしてよく振ります。

 飲みにくければ、市販のレモン果汁大さじ1~2杯を混ぜてもよいでしょう。

 では、熱中症にならずにすむ条件とはどのようなものでしょうか?

 ①暑さには徐々に身体を慣らすようにする。

 ②屋内・室内でもこまめに水分を補給する。

 ③夏かぜ、睡眠不足など、体調の悪いときは注意して無理をしない。

 

 これらのことに気をつけましょう。

 

 暑い夏を元気で乗り切るためには、きちんと睡眠を取ってしっかり食べ、規則正しい生活をすることが大切です。熱中症に負けない身体をつくりましょう。

 

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載