陽子線は、体の深いところにあり手術が困難ながんや小さいがん等、従来の放射線が苦手としていたがんに効果を発揮します。
腫瘍周囲の正常細胞へはほとんど影響を及ぼすことなく、がんの病巣だけを集中して治療します。

がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍をはじめとするがんに効果的です。通常の放射線治療と異なり、1回（1日）の照射で治療が終了します。

病変部を追尾し、動きに応じて腫瘍や患者さんの位置を追跡して照射方向を補正しながら治療します。頭蓋底、脊髄、体幹部や視神経・脳幹など重要組織に近接する脳腫瘍も治療可能です。

何千、何万通りの照射方法から最適なビームパターンを作成します。従来の放射線に比べ、より的確に照射し抗腫瘍効果が大きくなります。

頭を切ることなくガンマ線を用いてあたかも手術のように正確に、しかも一日で頭部の病巣を治療する方法です。脳腫瘍の悪性良性を問わず、従来の放射線治療では効果が少ないとされる放射線に抵抗性のある腫瘍にも効果があります。

体への負担が少ない低侵襲手術を目的に米国で開発された医療ロボット。
患者さんの腹部数カ所に穴を開けて鉗子を挿入、医師が鮮明な3D画像を見ながら機械を操作し手術を行います。挿入した鉗子を抜かず安全に手術を継続できるため手術時間の短縮につながる効果があります。

がん細胞が熱に弱い、という特性を利用する治療法です。局所的に高周波で加温してがんの部位を43℃まで上げてやることで、がんの進行を抑止したり、がんを死滅させたりします。