注目診療

外科治療の取り組み

鈴木 伸康 先生

section | 外科

専門性の高い医師により
最新の医療をご提供することで
地域医療の向上を目指しています

外科 診療部長

鈴木 伸康 先生

充実した人員により専門性の高い診療を実現

当科の一つ目の特徴は、充実した外科医の人員体制です。
現在、20名を超える消化器外科医が在籍しており、日常診療から高度な専門的知識と技術を要する手術、夜間・休日の緊急手術まで、安定した医療提供体制を整えています。働き方改革にも配慮しながら、常に質の高い医療を継続的に提供できることが当科の強みです。
外科医は上部消化管、下部消化管、肝胆膵の3つの専門グループに分かれ、それぞれの分野で高い専門性を有する医師が診療にあたっています。日本内視鏡外科学会技術認定医や日本肝胆膵外科学会高度技能専門医などが在籍し、腹腔鏡手術から高難度手術まで、安全かつ確実に実施しています。
また、年間約1,500件に及ぶ手術実績を有し、全国的に見ても有数の症例数を誇ります。多様な疾患・重症度に対応してきた豊富な経験を生かし、患者さん一人ひとりに最適な外科医療を提供しています。

患者さんの負担の少ない低侵襲手術を導入

当科の二つ目の特徴は、悪性腫瘍の低侵襲外科治療に力を入れている点です。
これは、腹腔鏡手術やロボット支援手術などの低侵襲手術を積極的に導入し、患者さんの負担軽減と早期回復を目指すことです。そのためには、精度の高い診断を行う必要があります。最新の診断機器を用い、画像診断、内視鏡検査、病理診断を組み合わせ、消化器内科、放射線科、病理診断科などと密接に連携し、適切な治療方針を決定しています。

集学的治療、ゲノム医療から救急疾患まで対応

一方で、進行度や病状に応じて開腹手術や血管合併切除などを伴う拡大手術も行い、安全性を最優先に、根治性を追求した最適な外科治療を選択しています。
さらに、抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせた集学的治療を実践しており、外来化学療法室を整備し、腫瘍内科や放射線科と連携した体制を整えています。当院はゲノム医療連携病院として、遺伝子診断に基づく個別化治療にも対応しています。
また、胆石症や鼠径ヘルニアなどの良性疾患、急性虫垂炎や急性胆嚢炎といった救急疾患についても、専門分野に関わらず外科全体で迅速に対応し、地域の先生方から安心してご紹介いただける体制を整えています。

最新の医療技術への絶え間ない努力

当科の三つ目の特徴は、教育・研究活動にも積極的に取り組んでいることです。
若手医師に対しては、手術技術に加え、患者さんとのコミュニケーションや多職種連携を重視した教育体制を整えています。学会発表や学術論文も活発に行い、学位取得や専門医・認定資格の取得、国内外への留学を支援しています。
当院は、東北地方でいち早くロボット手術を導入し、臨床試験にも積極的に参加してきました。現在も日本臨床試験グループ(JCOG)や大腸癌研究会などの専門施設群とともに臨床試験を行い、外科治療に関する技術進歩に貢献し、患者さんに最新の医療を届ける努力を続けています。
こうした教育・研究活動が評価され、当院で研鑽を積みたいと希望する医師は年々増加しています。消化器外科医の減少が指摘される中にあっても、当科は常に活気にあふれ、やり甲斐を持って診療に取り組む外科医が集っています。そして、これらの取り組みは、最終的に地域医療全体の質の向上につながるものと考えています。
患者さん、ご家族、地域の先生方から信頼され、「紹介してよかった」「治療を受けてよかった」と思っていただける外科を目指し、今後も誠実に診療を続けてまいります。